バイクへの想い / 代表挨拶
私はインターセプター店長
堤 浩一(つつみ こういち)と申します。
輸入スクーター・バイクの場合、どこのお店でも基本的に車体に対する値引きはありませんので、どこで買っても車体の値段は一緒です。
中古車の場合は車体の年式や距離、状態によって変わってくるので、同じ車体というものは一つも存在しません。
同じ様な走行距離の車体で値段に差があったらどうお考えになられますか?
値段が高い車体の方はタイヤやエンジンパーツが新品に 交換済みであったり、オイル交換もしっかり行っている車体、値段の安い方は仕入れた状態でそのまま中古車として販売していたり・・という事も十分考えられます。
結果的に同じ整備内容を行ったとすれば、値段の高い方が安くついた・・という事も多々あります。
テレビや電化製品はどこのお店にも同じ商品があり性能も全く一緒です。
しかしバイクは使っているオイル、整備状態、整備者の技術によって、バイクの性能・安全性・乗り心地やその後のメンテナンスにかかる費用が大きく変わってしまいます。
新車購入や修理依頼時、『納車整備をします。』、『○○○の修理をします。』の一言で終わる内容もお店によって大きく内容や方法は変わります。
その中身こそ大切なのに、お客様にはほとんど内容が知られていない、もしくは情報が少ないのが現状です。
ですので、当店のHPでは納車整備や修理に対する私の考え方についてお客様にぜひ知って頂ければと思い作成致しました。
しかし、他店と比較してうちは・・と言っても、すべてのお店の実際の内容を知っているわけではないですし、それはもちろん不可能です。
ではどうすればよいか・・と考えた結果、私自身の事をまずお客様に知って頂ければ、その結果、どういう知識があり、どんな考え方で整備を行っているのかをお伝えできると思い、この代表者挨拶の場をかりて簡単な自己紹介をさせて頂きます。
その上でお客様の大切な愛車を任せて頂ければ、責任を持って大切にお預かりいたします。
モノへのこだわり~バイクに限らす~
私はモノに対するこだわりが強いほうです。
良く言えば、『モノを大切にする』人、悪く言えば『モノが捨てられない』人と周囲からは言われます。
一つのモノを大事に大切に扱う。
自分の持ち物はもちろんですが、当店で扱うバイクも私にとっては一緒です。
ちなみにうちの元・営業車(ベンツの青いバン)は1988年型です。
中古で購入したものを、コツコツと修理して乗っていましたが、20年以上経ちさすがに現役を退きましたが十分すぎるほど頑張ってくれました。
バイクも車も何でも愛着をもって大切に扱う。すると、やはり調子良く走ってくれる事が多い気がします。
ただし、家でも店でもなかなかモノを捨てられないので、片付けはちょっと大変です・・。
若かりし頃~バイク・レース・そしてプロのレーサー時代~
16歳で2輪の免許をとり、18歳で限定解除(今で言う大型免許)、高校時代は教科書よりもバイク雑誌を読んでいる時間が長く、その後の予備校時代は、勉強そっちのけでバイク・バイク・・・。
レースを本格的に始めたのは20歳の時です。
最初は、悪友たちとアマチュアのミニバイクのレースに出場、最初のレース車輌はモンキーでした。
今思えば、レースに参加する事で自分の愛車をここぞとばかりにカスタムしながら、バイクの整備技術や知識、基本的なライディングテクニックをどんどん学んだと思います。
その時は、ただただ楽しむだけの毎日だった気がしますが・・。
もちろん遊んでばかりだったので大学には入れず、自動車整備の専門学校へ進学、自動車・オートバイの当時の最上級資格であった2級自動車整備士の資格、および危険物取扱者資格、有機溶剤作業主任者資格、アーク溶接資格、ガス溶接資格、なぜか小型1級船舶免許まで取得しました。
その後、株式会社ミクニに入社し2輪技術部門に所属、そこでヤマハファクトリー向けのレース用キャブレター開発・設計・実験・テストライダーの仕事に従事。
入社2年目には、㈱ミクニのプロのテストライダーとして、MFJやMCFAJのSP400、SP750クラスのレースに参戦していました。
87年にはGP500ccワールドチャンピオンであるワイン・ガードナー主催のレーシングスクールに参加するためオーストラリアまで渡ったり・・(今でもワイン・カードナーの大ファンです。)
整備技術と一緒に更なるライディングテクニックについても学ぶ事ができた時期でした。
この時に学んだ「バイクの楽しさ、怖さの経験・知識」
が現在のバイクの性能を十二分に引き出しつつも安全性を兼ね備えた
「整備・修理・カスタムテクニックの技術」
につながっていると自負しております。
バイクの本当の楽しさを味わって貰う為に
1996年4月4日 横浜市港南区に
「有限会社 インターセプター」を設立
当店では今まで、いろいろなメーカー・ブランドの車体、パーツを取り扱ってきました。
やはり、良くも悪くもメーカー毎に
様々な特徴があるのがよく分かります。
そういった特徴を知っているからこそ、お客様から最初に購入希望のスクーター・バイクやご利用場面を聞いた時、あるいはカスタムのご希望内容を聞いた時、結果的に
『(通勤には)このバイクはお勧めしません』
『(カッコいいかも知れませんが)エンジンに負担がかかり過ぎます。それは意味がないです。』
『(安全性に問題があり危険なので)できません。』
というお話をさせて頂く事もありました。
皆さん最初は驚いた顔をされます。当然です。
『せっかくバイクを買いに来たのに売らないなんて』という顔をされることも多々あります。
理由はやはりバイクの本当の楽しさを味わってもらいたいためです。
「憧れ」や「カッコイイ」や「カワイイ」等、デザインや見た目ばかりにこだわって、初心者なのにサイズが合わない、取り回しにくいバイクを購入したり、真の性能や安全性が損なわれるカスタムを行うことがないよう、はっきりとお断りしております。
余計なお世話かもしれませんが、長年の経験があるからこそ、お客様のために、かなりおせっかいですが言わせてもらっている次第なのです。
そのバイクが持つデザイン・性能を十二分に引き出し、お客様に安全にそしてご満足できる
「真のバイクライフを楽しんで頂きたい」
という思いは昔も今も全く変わっておりません。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
(有)インターセプター
代表取締役 堤 浩一